われわれ人間には大なり小なり理想があります。

外国人と友達になりたい、有名人の仲間入りをしたい、
自分の会社を大きくしたいなどなど、それぞれに
叶えたい理想があるワケですが、われわれはその理想を
無批判に「正しい」と思い込む傾向があります。

外国人と友達になりたいと思っている人が、
「本当に自分は外国人と友達になりたいんだろうか?」と
自分に問いかけることは普通ありません。

しかし、われわれの理想というのは、往々にして
メディアや文化、生活環境の影響を強く受けています。

例えば芸能人の豪邸特番を何度も見ることで、
本当は理想ではなかった「豪邸に住むこと」が
理想として植え付けられたり、新婚の友達と会うことで
「結婚すること」が理想として植え付けられたりする
というのは、よくある話です。

僕の中にも気づかないところでそういった理想が
渦巻いていて、僕の向かうべき方向を狂わせています。

本当は理想でもなんでもないことを羨ましいと思い、
自分もそうなりたいと望み、どんどん自分のレールから
外れていってしまう。

われわれの理想のほとんどは、実はそういう作られた
「誰か」の理想でしかないのです。

 

理想を明確にしましょう。

これは僕も言ったことがあるし、世間的にもよく言われる
ことですが、今言ったことからも分かるように、
理想は明確化する以前にすべきことがあります。

それは「本当にそれは自分の理想なのか?」と問うことです。

自分の理想でないものをどれだけ明確化しても、
それは偽物の理想なのですから、何の意味もありません。

これをやらずして行われる世間一般の目標設定は
非常に危うい、下手をすればちょっと前までの僕のように
自分で自分の首を絞める(別のレールを走る)ことになる
ワケです。

そんなことになってしまうぐらいなら、「遠くの理想」は
追いかけない方がましです。

じゃあ理想は不要なのかというと、そうではありません。

遠くの理想は偽物である確率が高いですが、近くの理想、
つまり今ここにおける理想は嘘をつけません。

なぜなら、今ここの理想はそのコンテクストに合わせて
自分で生起しなければならないからです。

生起するとは、クリエイトするということです。

今ここにおける理想は何かをそのときその場所で考え、
判断し、それを実行するのです。

このメルマガを読んでいる今ここのあなたが
理想とする「今の」思考、「今の」服装、「今の」空間、
「今の」感情、「今の」関係などを生起し、その理想に
自分をフィットさせていくのです。

そうすれば、それの繰り返しが積もり積もって、
あなたのホンモノの理想へとつながっていきます。

下手に遠くを見るから誤るのであって、もっと近くを、
目の前を見てさえいれば、われわれは一歩一歩確実に
自分のレールを進むことができるのです。

 

自分の理想(将来像)が本当の理想だと言い切れるなら、
それを目指すことは正しいことだと思います。

しかしその自信がないなら、とにかく目の前だけを見て、
今ここの小さな理想を叶え続けましょう。

それがわれわれのようなひ弱な凡人が歩き続けられる、
安全な道なのです。

ありがとうございました。

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

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