ども、ペスです。

現在発売中のクーリエジャポンという雑誌でアメリカの出産事情(?)の特集が
組まれています。

タイトルはズバリ

ルックスから性格、知能まで“オーダーメイド”
「完璧な子供しか欲しくない!」精子を品定めする女性たち

内容はタイトル通りで、要はちょっとお金を持っている女性たちが、自分の理想の
子供を作り出そうと精子を品定めしている、という話。

この記事を読んで僕は「えげつない世の中になってきたなー」なんてことを考えていた
ワケですが、この話は実は品定めしている女性が考えているほど上手くいかないように
なっています。

 

ある女性が精子バンクで理想の精子に出会えたとしましょう。

彼女はすぐさま処置を受け、みごと妊娠。

その後の経過は順調に進み、彼女は無事に子供を産むことができました。

赤ちゃんの目や唇や髪の色は理想とぴったりです。

「これで私はカッコ良くてスポーツ万能で賢い子供の親になれる」

そう考えて子育てを始めた10年後。

彼女は自分の子供に絶望していました。

「あんな素晴らしい精子から作った子なのに、なんで成績がこんなに悪いの・・・」

「私の10万ドルはなんだったの・・・」

恐らくこんな感じになると思います。

 

この構造は非常にシンプルです。

彼女は自分という出来の悪い親を棚に上げて、子供は子供だけで天才になるものだと
思い込んでいたのです。

私利私欲に取りつかれ、理想の子供なんてものを追い求めるような親が、まともな
子育てなんて出来るはずがありません。

われわれの成長にはDNAと呼ばれる遺伝子と、努力によって得られる獲得形質と
呼ばれるものが関わっています。

たしかにDNAがある程度その人の能力を決めてしまうことはあると思いますが、
それは「未開発の才能」であって、生まれた後の努力によって開発してやらなければ、
せっかくの優秀な遺伝子も埋もれてしまうのです。

ましてや育て方を間違えば才能を潰してしまうことだって当然あります。

彼女が理想の子供を得るには、精子ではなく彼女自身が変わらなければならなかった、
ということです。

 

そもそも理想の子供なんていう考え方自体が、子供を私物化していて個人的には
受け入れられません。

子供には子供の理想があるのであり、親はそれを助けるべき存在です。

親の理想を子供に押しつけるというのは、一番やってはいけないことだと思います。

結婚もしていない子供もいない僕がこんなことを言うのもアレですが、どれだけ
出来の悪い子であれ、カワイイのが我が子ってもんじゃないでしょうか。

自分の理想に適合した子供しか愛せない親は、もはや親ではありません。

こんなことが平気で行われる時代になったというのは悲しむべきことです。

なにやってんでしょうね、人間は。