ども、ペスです。

ここのところ、少しずつですがブログにコメントがつくようになってきました。

今はまだ「大エルミタージュ美術館展」の記事だけですが、それでもやっぱり
反応があるというのは嬉しいもんです。

気が向いたらで構いませんので、もしよければ時間のあるときにでも
コメントしていって下さいね。

ちなみに、このブログはテンプレートの関係上、コメントの記入欄に
メールアドレスを記入しなければならないようになっていますが、
そのアドレスがブログ上で公開されることはありません。

また僕から(無断で)そのアドレスにメールを送るようなこともありませんので、
その点はご心配なさらずに。

ではでは、本編に入ります。

 

大阪の5つの画廊が連携して行っている「OSAKA ART COMPLEX」というイベントを、
HUBchariという自転車貸出サービスを利用して、ぐるっと回ってきました。

イベントと言っても、特定のイベント日以外はそれぞれの画廊が普通に
開いているだけで、これといって何があるというワケではありません。

行ってきたのはYOD Gallery、TEZUKAYAMA Gallery、Yoshimi Arts、展現舎の4つ。

僕はよくYOD Galleryに出没するのですが、今回もそこで自転車を借りて出発しました。

最初に行ったのは大阪の堀江にあるTEZUKAYAMA Galleryという画廊。

ここでは上原浩子という方の作品を見たのですが、彼女の作品を見て1つ感じたことが
あります。

それは、ここ最近、動的なものを表現した作品が増えてきている、ということです。

国立国際の「宮永愛子氏」の作品や兵庫県立美術館の「現代絵画のいま」の作品、
「アブストラと12人の芸術家」の作品を振り返ってみると、どうもそういう気配を
感じます。

例えば宮永愛子氏の作品は実際に作品が徐々に昇華していくという意味で動的だし、
「現代絵画のいま」の作家の方々が言っていた不確定や曖昧という言葉は、定まらない
という意味で動的です。

「アブストラと12人の芸術家」には電気を使った作品があったし、上原浩子氏の作品は
今にも動き出しそうな雰囲気が作品から出ています。

そういった見方をしていくと、動画という直接的な方法以外にも、違う角度から動きを
表現している作品が増えてきているように思えるのです。

 

動的とは、つねに変化し続けているということです。

それはわれわれの生きる世界では当たり前のことであり、すべてのことに
当てはまります。

こうして立ち止まっている間にも地球はまわり、日々細胞は生まれ変わり、
心臓は血液を送り続けています。

それだけではなく、目の前にあるパソコンも今座っている椅子も、
目には見えないかもしれませんが、小さく変化し続けている。

この世に変化しないものなんて何1つありません。

だったらどうしてそんな当たり前のことが芸術で表現されなければ
ならなかったのか。

それはその現実とは反対に、われわれの目には世界が静止したものとして
写っているからです。

 

親も会社も国も、ずっとこのまま存在し続ける。

そういう感覚が僕らにはあります。

しかし、それらは決して永遠ではありません。

一定の条件を満たせば国ですらも簡単に破綻する。

それが歴史的に何度も証明されてきた事実なのです。

ましてや親や自分はいつ死ぬか分からないし、
会社だって今は安泰だったとしても急にリーマンショックのようなことが
起これば一夜にして倒産することもあり得ます。

われわれはこういった現実を知っているようで、実際には右から左へ
聞き流しており、それを自分のこととして受け入れていないのです。

あれだけ大きな経営破綻があっても、あれだけ大きな震災があっても、
ヨーロッパが消えてなくなるぐらいの債務危機があっても、
何の対策も立てていない人間がほとんどであるということが、
何よりもそれを証明しています。

芸術家自身がこういったことを考えているかどうかはともかく、
彼らの作品はわれわれのそういった静止した態度に対する
問いかけなのではないでしょうか。

世界はつねに動いている。

今目の前にあるものも、いつ消えるか分からない。

われわれが分かっているようでまったく受け入れていない、
そういう当たり前のことを作品として表現することによって、
今の時代に欠けた感覚を刺激しようとしているのが
彼らなんだと思います。

 

「OSAKA ART COMPLEX」の話からは大きく脱線しましたが、
実はこのイベントについてはこれ以上話すことがありません(苦笑)

つまりそれぐらい「アレだった」ということなのですが、
自転車を借りたついでに寄った「大阪ベストコレクション」の展示は
よかったです。

個人的にはルネ・マグリッド「レディ・メイドの花束」と
アルベルト・ジャコメッティ「鼻」がなんとなく気に入りました。

ただ前者はともかく、後者はなんで気に入ったのか自分でもよく分かりません。

その作品を見ながらずっと

「なんでこんなに鼻を長くしたんだろ?」

ということを考えていたら、初恋の始まりのような感覚になっていました(笑)

なんだか分からないけど気になるあの人、的な(笑)

まあそんなアホな話はどうでもいいんですが、さすがコレクション
(自腹を切った)作品というだけあって、いいものが揃っています。

一般投票一位の佐伯祐三や小磯良平、靉光、福岡道雄、横尾忠則、森村泰昌、
草間彌生、田中敦子、ゲルハルト・リヒター、サルバドール・ダリ、
アメデオ・モディリアーニなど、あるのは美術館に常設展示されているような
作品ばかりです。

個人的にサルバドール・ダリ「幽霊と幻影」はダリの作品の中では
イマイチのような気がしますが、あまり細かいことは気にしないで
おきましょう。

残念ながら先週末でこの展示は終わってしまったのですが、大阪は他にも
色々面白い作品を持っているようなので、また機会があれば足を運んでみて
下さいませ。

追伸:

大阪で現代美術を見たいなら、YOD GalleryTEZUKAYAMA Galleryをオススメして
おきます。