うちの物置きの下には以前から2匹の野良猫が住みついています。

この猫たちは子猫だった頃から見ていて知っているので、
個人的に愛着はあるのですが、僕が庭を耕して以降、
そのうちの1匹がほぼ毎日そこに糞をするようになりました。

最初のうちは僕も

「世話のやけるヤツだなー(ニヤニヤ)」

という感じで処理していたのですが、それが1ヶ月も続くと、
さすがにその作業も面倒になってくるワケです。

お腹の調子が悪いのか、それとも変なものばかり
食べているせいなのか、彼はいつも下痢気味。

最初はそれを心配する余裕もあったのですが、途中からは
「またやりやがった!」という感じになっていました。

犬の糞と違って、猫の糞は結構臭います(苦笑)

放っておくとハエなどがたかって、衛生的にもあまり
よくありません。

そこで僕は、猫がよく糞をする場所の砂を一か所にまとめ、
ブロックなどで蓋をし、糞をしにくいように工夫しました。

そうすれば別の場所を探してくれるだろうと思ったのです。

しかし、僕の期待は見事に裏切られます。

彼は前よりも掃除しにくい場所に糞をし、僕の手間は余計に
増えてしまったのです。

んがぁー。

どうすれば彼は糞をやめてくれるだろうか。

僕はもう一度よく考えました。

そして閃きます。

糞をしにくいように工夫するのではなく、彼が糞をしやすい
場所を別に作ってやればいいのではないか。

嫌がらせをするより、喜ぶことをしてやればいいのではないか。

そういう逆転の発想が生まれてきたのです。

 

読めば当たり前のように思うでしょうが、われわれは頻繁に
今の話と同じような間違った考え方をしています。

典型的なのは中国や韓国に対する批判です。

ご存知のように、彼らはいつも執拗に日本に対して嫌がらせを
してきます。

ありもしないことをでっち上げ、挑発的な態度も甚だしい。

それは日本人なら誰もが認める事実です。

それに対して多くの日本人は彼らを見下したり、バカにしたり、
制裁を与えることで解決しようとします。

中国や韓国の言っていることがいかに間違いであるか。

彼らのやっていることがいかに愚かなことであるか。

そういう批判的な主張を繰り返すワケです。

しかしこれは、猫が糞をしにくいように工夫した僕と同じ
過ちをおかしています。

自分が悪いと分かってたとしても、強く批判されれば誰だって
反発したくなります。

謝ろうと思っていた矢先に「おらおら謝れよ」って言われたら、
謝る気も失せるでしょ?

そうやって自分で自分の首を絞めるようなことを今の日本人は
やっていると思うのです。

嫌がらせに対して嫌がらせで対応する。

これでは解決するものも解決しなくなってしまいます。

 

僕も、悪いのは中国や韓国だと思います。

国際裁判で勝負をすれば、恐らく日本が勝訴するでしょう。

けれども、そんなことをすれば彼らの憎しみや妬みは
更に増大し、将来的にはもっと面倒臭いことになると思います。

それだったら、むしろ彼らが喜ぶようなことをすることで、
彼らの気持ちを反転させる方法を採用した方が、よっぽど
建設的なのではないでしょうか。

「無関心」を「好き」に変えるのはかなり難しいですが、
「嫌い」という気持ちは、ちょっとしたキッカケで「好き」に
変えることができます。

例えば今まで喧嘩ばかりしていて、凄い嫌いだったヤツが、
自分の会社が倒産しそうなときにお金を貸してくれたりしたら、
「好き」のボルテージは跳ね上がるはずです。

今まで散々お前に嫌味なことを言ってきた俺に、なんでそんなに
優しくしてくれるんだ、って。

人間というのは、そういうものだと思うのです。

だとすれば、嫌がらせをしてくる相手に対しては、尊大な精神で
対抗するのが、いろんな意味で最も効果的だと思います。

敵を倒すのではなく、敵を味方にする。

前に紹介した二宮尊徳や、僕が個人的に好きな阿波研造なんかは、
そうやって名を馳せていった人物です。

そういうWin-Winのモデルが過去にいくつもあるワケですから、
国際関係でも、それを真似すればいいのではないでしょうか。

 

猫の糞の処理から(笑)国際関係まで、この考え方は何にでも
応用できます。

ただし、このように考えるには、普段から注意深く自分を観察し、
感情を理性で制御できるようにしておかなければなりません。

自分は今怒っている。

自分は今感情的になって批判しようとしている。

そういうことをいつでも「自覚」しておくことによって、
このように考えることが可能になる、ということです。

誤読のないように注意しておきますが、これは「普段から」
もしくは「いつでも」自覚しておかなければなりません。

つまり、問題が起こったときにだけ自分を観察しようと
思っても、そんなことは出来ない、ということです。

この点は非常に重要なので忘れないでください。

いつもやっていることだから、いざという時にもできるのです。

そうだと分かったら、あとは訓練あるのみです。

ゴリゴリ訓練して、ゴリゴリ味方を増やしていきましょう。

ありがとうございました。

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

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