問題が具体化された次は(その問題が正しいか否かに関係なく)
どうやってその問題を解決するか、という段階に入ります。

またショートストーリーから始めましょう。

 

友香「あ、そうそう、あたしダイエットしようと思ってるんだぁ」

明日香「えー!?」

健太「お前デブだもんな」

友香「デブっていうな!」

明日香「私は今のままで十分可愛いと思うけどなー」

友香「そんなことないよ、ほら、二の腕だってこんなに
プルプルしてるし」

健太「お前の二の腕見てると腹減ってくるわ」

友香「うるさい!」

友香「ねぇ明日香ー、なんかいいダイエット知らない?」

明日香「うーん、最近流行ってるのは牛乳ダイエットって
やつだけど・・・」

友香「牛乳ダイエットって?」

明日香「毎日牛乳を1リットル飲む、っていうダイエットだよ」

健太「小学生じゃないんだから、そんなに飲んだら逆に太るだろ」

明日香「でもモデルさん達がみんなやってるって雑誌に書いて
あったんだよね」

友香「あたし、それやる!」

健太「どうせ簡単そうだからだろ」

友香「当然でしょ!」

健太「開き直りやがった・・・」

友香「あ、オーダーいいですか?」

店員「はい、どうぞ」

友香「ミルク3杯」

健太「早速かよ」

明日香「でも友香、牛乳は一気に飲むんじゃないんだよ?」

友香「えー!?」

健太「わかるだろ、それぐらい」

明日香「それに乳製品じゃなくてちゃんとした生乳じゃないと
効果がないって言ってたし、私はそもそも牛乳じゃ痩せないと
思うよ」

友香「でもモデルがやってるんでしょ?」

明日香「モデルさんと私たちの生活って全然違うし、
多分モデルさんはそれ以外にも色々やってるから痩せるだけ
なんじゃないかな」

健太「ほら、今スマホで調べたら納豆ダイエットってのが
出てきたぞ」

友香「それ効果ないやつでしょ」

健太「ちっ、バレたか」

明日香「ダイエットって結局、自分で食事と運動と睡眠の
バランスを考えてやるしかないと思うんだよね」

友香「分かってるけど、それが面倒なんじゃん」

健太「だったらお前は一生誰かのカモにされてろ」

健太「なんちゃらダイエットなんて、どれも金儲けのために
作られたもんに決まってるだろ」

友香「そんなのわかんないじゃん!」

健太「わかるよ!」

明日香「まあまあ」

明日香「でも最終的に自分で考えるっていうのが一番無難で、
何より納得できるんじゃないかな」

明日香「誰かの方法を試して上手くいかなかったら、その方法を
恨んで終わっちゃうだけだと思うし」

友香「えー、あたしダイエットなんて考えられないよぉ」

明日香「どうするかは友香次第だけどね」

 

われわれが問題を解決するためにできることは

1.教えてもらう
2.調べる
3.考える

の3つです。

どうすれば痩せられるのかをダイエットの専門家に教えてもらう、
ダイエット法をネットや本で調べる、自分でダイエット法を
考える。

そんな感じでしょうか。

1から順に難易度は上がっていきますが、問題が解決できるなら
別にどれでも構いません。

ただここで大きな問題が2つ発生します。

1.解決策(方法)が間違っているかもしれない
2.実践の仕方が間違っているかもしれない

という問題です。

友香は牛乳ダイエットを疑わず、しかも誤った仕方で
誤った牛乳(乳製品)を飲もうとしました。

健太は「牛乳を1リットル飲む」と聞いたときに、すかさず
「小学生じゃないんだから、そんなに飲んだら逆に太るだろ」
というツッコミを入れています。

サラッと書いてますが、このツッコミは凄く重要で、
ほとんどの人は健太が感じたような違和感を感じません。

ちょっと前にあった朝バナナダイエットみたいなのを
盲信しちゃうのは、その典型ですね。

バナナなんて糖分が多いのは誰だって知ってるワケですから、
「そんなの食ったら逆に太るだろ!」ってツッコミを入れる
べきなのに、多くの人は朝バナナダイエットに何の違和感も
感じることなく、バナナの売り切れが続出したワケです。

これが、解決策(方法)が間違っているかもしれない、
という問題です。

 

実践の仕方が間違っているかもしれないというのは、
友香の場合で言えば「牛乳を1リットル飲む」と聞いただけで
分かったつもりになり、明日香に注意されるまで
牛乳(乳製品)をがぶ飲みしようとしいた(実践している
つもりになっていた)ということです。

この例は極端にしてありますが、こういうことは本当に
よくありますし、方法が間違っていることよりも
実践できているつもりになっていることの方がかなり多いです。

もちろん僕もありますし、これは誰でも経験しています。

僕はラジオ局で働いていたときに、先輩から「このCD、
適当に(トラブル)検証しといて」と言われて、本当に
「テキトー」にやったら、めちゃくちゃ怒られたことが
あります(笑)

僕は先輩の「適当」という言葉を分かったつもりになって、
それを実践しているつもりで「テキトー」にやっていた、
ということです。

今でこそ笑い話ですが、しょーもないミスばっかり
繰り返していた当時は、ぜんぜん気付かなかったんですよ。

仕事のデキない人、人間関係が劣悪な人、ミスの多い人、
成長しない(できない)人は往々にしてこの「つもり地獄」に
ハマっています。

なんでもかんでも分かったつもりになって、自分で自分の首を
絞め続けている。

友香も明日香がいなかったら、そうなっていたでしょう。

だからこそ明日香のように的確にアドバイスをしてくれる
専門家やコンサルや占い師といったその道のプロの存在が
重要になってくるワケです。

 

とはいえ、ずっと明日香も友香にべったりというワケには
いきませんから、遅かれ早かれ友香も自分で気付けるようになる
必要はあります。

そんなワケで、次回は方法や実践の仕方が間違っていることに
気付くにはどうすればいいのか、という話から始めることに
しましょう。

ありがとうございました。