2年ほど前にやった『Move on』というセミナーで
「情熱の火種は興味です」という話をしたことが
あります。

興味のすべてが情熱になるワケではないけれども、
たくさんのことに興味を持てれば情熱が生まれる
可能性は高くなる。

たしかそんな話をしたような記憶があるのですが、
そのときの僕は興味についてそれ以上の話が
できませんでした。

そもそも興味を持つとはどういうことなのか。

どうやったら興味を持てるのか。

そこの話ができず、今から思えば中途半端なことを
してしまっなぁ、と反省しています。

その反省ついでと言ってはアレなんですが、
僕もそこから成長し、今ではその辺のことも
答えられるようになったので、今回はあらためて
興味についての話をしてみようと思います。

 

興味を持つとは、ある対象に対して自発的に問いを
発するということです。

自転車に興味を持つ、昆虫に興味を持つ、将棋に、
ファッションに、先生に、宇宙に、隣の席の人に
興味を持つなど、どんな対象であれ、われわれが
興味を持つときは「この対象はどんなものだろ?」
という問いが同時に、自発的に生まれています。

つまりたくさんのことに興味を持つには、
たくさんのことに自発的に問いを発するように
すればいいワケですが、お分かりのように
この「自発的」というのがまた難しい。

自発的とは、自分の衝動もしくは意志によって
何かを為すということです。

衝動は起こそうと思って起こせるものではない
ですから、ここで考えるべきは意志の方になります。

以前話したように、意志は消耗品なので、
これを問うこと以外の面で消耗してしまうと
問いを発する方へ、つまり興味に使えたはずの
意志が残りません。

多くの人はどうでもいいこと、例えば会社の
理不尽な言いつけを守るとか、周りの空気に自分を
合わせるとか、妻の愚痴を聞くとか、夫の加齢臭を
我慢するとか、ダイエットで甘いものを我慢するとか、
楽しくもない資格試験の勉強をするとか、
そういうことに意志を使ってしまっているために
興味として使うべき自発性が残されていないのです。

だから興味が持てないし、情熱も持てない。

つまり興味のないこと、やりたくないこと、
嫌いなことをやればやるほど、興味のあること、
やりたいこと、好きなことが見つかり難くなって
しまうのです。

 

以上のことから言えるのは、たくさんのことに
興味を持ち、情熱を持ちたければ、たくさんの
興味のないこと、やりたくないこと、嫌いなことを
できるだけ避けて生きましょう、ということです。

これが今の僕から言える「たくさんのことに
興味を持つ方法」です。

その意味で無駄を嫌う人というのは、実際には
無駄なこと(興味のないこと、やりたくないこと、
嫌いなこと)ばかりしている人ではないかと思います。

無駄なこと(意志を消耗すること)をしているから、
彼らは無駄なこと(自分と直接関係のないこと)に
興味を持てないのです。

逆に言うと、たくさんの無駄なことに興味を持ち、
無駄を許容できる人ほど本質的には無駄なことを
ほとんどやっていないことになります。

なぜなら、それだけ意志が余っているからです。

たくさん興味が持てればそれだけ情熱が生まれる
可能性も上がって、そのどれかが情熱になれば
あとは意志を使うまでもなく「衝動」が自発的に
問いを発してくれます。

ステップ化すると

1.興味のないことをやめる
2.意志が余る
3.自発的に問う(興味を持つ)
4.興味から情熱が生まれる
5.情熱の対象を衝動的に問う
6.余った意志でまた自発的に問う(興味を持つ)
7.興味からまた別の情熱が生まれる

以下繰り返し、という感じになるワケです。

興味には広さと深さがありますから、人によっては
1つのことを深く掘り下げることもあるでしょうし、
たくさんのことに広く興味を持つこともあるでしょう。

僕はどちらかというと後者のタイプなので、
メルマガやセミナーは話が縦横無尽に飛びまくって
いますよね?(笑)

何の話をしているのかとても一言では言い表せない、
そうやって幅広いジャンルを結びつけて話すことで、
僕はあなたにいろんなことに興味を持って
もらおうとしています。

キルケゴールを読んでみようとか、
白鵬のインタビュー記事を読んでみようとか、
将棋の電王戦のことを調べてみようとか、
死刑制度や執行人のことを調べてみようとか、
要する僕は独学というものの、自分で気付き
発見することの楽しさを伝えたいのです。

 

僕のメルマガやセミナーは、いつも興味のキッカケを
意識して作っています。

だから正直、「痩せる方法教えます」とか「稼ぐ方法
教えます」とか、そういう具体的で直接的なことは
凄く言いにくい。

そもそもその手のメッセージで参加するということは、
痩せることや稼ぐことに「既に」興味があるってこと
ですから、それはもはや僕の仕事ではないワケです。

そうではなく、僕は

「そんな世界もあるのかぁ」
「その分野、ちょっと面白そう」
「もっとそれについて知りたい」
「やべっ、ハマっちゃうかも」

そういう衝動を引き出し、意志を消耗した人でも
「新しい」興味を持ってもらえるようにすることを
セミナーの目的にしています。

なぜなら、それが殻を破るということだからです。

シュールレアリズムに興味のない人がシュールレアリズムに
目覚めたり、哲学に興味のない人が哲学に目覚めたり、
運動に興味のない人が運動に目覚めたりすれば、
そりゃ今までとは別の自分になってますよね?

痩せたい人が痩せるとか、稼ぎたい人が稼ぐというのも
それはそれで別人にはなりますが、それはその人の
「想定内」の自分になるに過ぎません。

僕はそのしょーもない自分が考えたしょーもない想定すら
超えていきたいし、あなたにも超えてほしいのです。

 

そのためには自分が何とも思わないこと、つまり「無駄」を
取り入れなければなりません。

既知なる可能性はこれまでの経験の中にありますが、
未知なる可能性は未知なるものの中にしかありません。

そして無駄とは、往々にして無駄だと決めつけているだけの
未知なるものです。

数学を学ぶことが無駄かどうかは、数学を徹底的に学んだ
人にしか分からないはずなのですが、世間の中学生や
高校生というのは自分の都合でそれを無駄だと決めつけます。

同様にして僕がよく話す政治や哲学、宗教、芸術などの
分野についても、それをかじった程度の人が無駄だと
決めつけている。

試しに自分が無駄だと思っていることについて、
どれだけのことを知っているか考えてみてください。

多分驚くほど何も知らないと思います。

知らないのに無駄だと決めつける。

知らないのに興味を持たない。

そういう偏狭な人間が前書きに書いた在特会のような人に、
普通の人に、凡人になるのです。

われわれが無駄だと思っていることの中に、
われわれの未知なる可能性は眠っています。

そのあなたの眠れる獅子を呼び覚ますこと。

それが僕の仕事です。

次にやろうと思っている講座も興味をかき立てるもの、
もっと学びたくなるもの、自然と自分の殻を破って
しまうようなものを考えています。

いつもなら「興味があれば受講してね」と言うところですが、
今回はぜひとも自発的に興味を持って受講していただければ
嬉しいです。

ありがとうございました。

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

メルマガは僕の気まぐれで転載したりしなかったり、まちまちです。

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