今回も毎度おなじみになってきたショートストーリーから
はじめていきましょう。

 

健太「あ、今思い出したんだけど、もう一個相談に乗って
もらってもいいかな」

友香「やだ」

健太「お前には言ってねーよ」

友香「ブー」

明日香「どうしたの?」

健太「最近ちょっと筋トレ始めたんだけど、思ったように
筋肉がつかなくてさ」

友香「なんで女子に筋トレの相談してんのよ」

健太「うっせぇ!原理的にはダイエットと大して変わらない
だろうが!」

明日香「どれぐらいの期間やってるの?」

友香「明日香ってそんな相談にも乗るんだね・・・」

健太「先月始めたばっかりだけど」

明日香「ってことはまだ1ヶ月も経ってないってこと?」

健太「うん」

明日香「それじゃ期間が短すぎて、筋トレの継続が短いから
結果が出ないのか、やり方が間違ってるから結果がでないのか
判断できないよ」

明日香「とりあえずは、こんなにがんばってるのになんで
結果が出ないんだ!って思うぐらいはやらないと」

健太「それって、どれぐらい?」

明日香「筋トレだったら1日1時間以上を週4日のペースで
2ヶ月から3ヶ月ぐらいかなぁ」

健太「え、そんなに!?」

明日香「それぐらいがんばれば、なんで結果が出ないんだ!
ってなるでしょ?」

健太「そりゃそうだけどさ・・・そこまでやって結果が
出なかったら、俺挫折しちゃうよ」

友香「情けないわねー」

健太「じゃあお前は3ヶ月もダイエット続けて結果が出なくても
耐えられるのかよ」

友香「今はあんたの話でしょ!」

明日香「健太には忍耐力が必要ね」

 

方法や実践の仕方が間違っていることに気付くには

1.誰かに気付かせてもらう
2.自分で気付く

のどちらかしかありません。

前者は専門家や占い師やコンサルなど、その道のプロに
教えてもらうということです。

これは特に説明の必要はないでしょう。

ただ前者は少なからずお金がかかるし、何もかも専門家に
教えてもらうのはそれはそれで問題があるので、誰であれ
後者の力は必要です。

言うまでもないと思いますが、後者の力は経験でしか
身に付きません。

やってみたけど上手くいかない、結果が出ない。

そういう行き詰まりを経験して、はじめて見えてくるものが
あるということです。

ここで重要なのもやっぱり、行き詰まりを感じるまで
徹底的にやる、ってことです。

ダイエットだったら1つの方法を最低2ヶ月は続ける、
ビジネスだったら1つの方法を3ヶ月から半年は続ける、
筋トレだったら結果が伸びなくなるまで続ける、
心の余裕を手に入れる方法だったら最低でも2週間から
1ヶ月は続ける。

明日香が言ったように「なんでこんなにやってるのに結果が
出ないんだ!」という、行き詰ったとき特有の感情が出る
ところまでやる。

その感情こそが、次のステージへ進むためのカギなのです。

 

「なんでこんなにやってるのに結果が出ないんだ!」と
思えたとしても、そこですぐに自分の誤りに気付ける
ワケではありません。

当たり前ですが、気付けないからこそ、そういう感情が
出てくるワケです。

自分の誤りに自分で気付くには、自分を客観的に見る力も
重要ですが、それ以前に強度の忍耐力が要求されます。

ずーっと「なぜなんだ・・・なぜなんだ・・・」と問い続けて、
答えが出ない状態に何週間、ときには何ヶ月も耐え続けなければ
ならないからです。

答えが出ないのって、ホントにキツイんですよ。

僕も今まで何度も経験していますが、ここで諦められたら
(考えるのを放棄したら)どんだけ楽だろう思ったことは
数え切れないほどあるし、涙も出るし、強烈な不安も
襲ってきます。

ラジオ局に勤めていたときも何億回逃げ出そうと思ったか
知れません(後輩の中には本当に筆箱やカバンを置いて
逃げ出したヤツもいました)。

これが行き詰ったときの「症状」です。

まさに絶望。

逃げ出したい、甘えたい、この世からいなくなってしまいたい、
答えを教えてほしい・・・「つもり地獄」にハマっている人は
大体みんなそうなります。

でもその誘惑を自力で払いのけ、苦悩に耐え続けた人間だけが、
次のステージの扉を開けるのです。

 

自分で誤り(つもり)に気付くためには、今言ったような苦痛に
耐え続けなければなりません。

しかし、だからこそ気付く価値があるとも言えます。

先日からリオオリンピックが始まりましたが、もし金メダルが
誰でも簡単にもらえるものなら、そんなものに価値はありません。

何度も挫折しそうになって、必死になって、死に物狂いで
壁を乗り越えた先にあるものだから、金メダルには価値がある
ワケです。

それと同じですよ。

「高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな」って
ミスチルも歌ってますよね?

高い壁だからこそ、登る価値のある険しい壁だからこそ
登ったときに気持ちがいいのです。

せっかく素晴らしい壁を見つけたのに、それを登らないなんて
もったいないと思いませんか?

 

高い壁を登るためにはそれだけの忍耐力、別の言い方をすると
「体力」や「エネルギー」が必要です。

けれども僕が見るかぎり、みんなこのエネルギーがまるで
足りてない。

集中できないとか、やる気が出ないとか、行き詰るまで
行動できない(途中でやめちゃう)とか、その手の問題は
すべてこのエネルギーの問題に収斂します。

継続は力なり。

こんなことは今更僕が言うまでもないことですが、
その継続を支えているのも、他でもないエネルギーです。

ダイエットであれ、勉強であれ、仕事であれ、ビジネスであれ、
続けてさえいれば、問うことさえやめなければ間違いにも
気付くし、結果も出ます。

結果が出てないということは、<%sei%>さんが結果を出せるほど
継続できていないということであり、それだけエネルギーが
不足しているということなのです。

この「エネルギー」については次回詳しくお話しします。

今までの話は実は準備体操で、ここからがようやく本番です。

楽しみにしていてください。

ありがとうございました。
追伸1:「つもり地獄」と哲学。

僕のメルマガを読み続けてきた人は気付いていると思いますが、
「つもり地獄」を抜け出すための能力は、哲学すること、
つまり僕がこれまでメルマガやセミナーでずーーーーーーっと
言い続けてきたことをやれば身に付きます。

というか、哲学者というのはみんな、全人類がハマっている
「つもり地獄」から抜け出ようと必死にもがいてきた人たち
なんですよ。

例えばハイデガーは「存在」っていう、みんなが分かったつもりに
なっている問題を拾い上げて、それを徹底的に突き詰めていった
ワケです。

その問題が解決したかどうかはともかく、哲学というのは
すべて「つもり地獄」から抜け出ようとする営みを指します。

だから、スポーツ選手も音楽家もダンサーも書道家も画家も
デザイナーもプログラマーも、みんなそれぞれの哲学を持って
いますよね?

逆にそれが無い人たちは、箸にも棒にもかからないワケです、
実績的にも、人間的にも。

僕がどれだけ実用的な話をしようとも、その土台となる哲学の
価値が揺らぐことはありません。

問題を見つけるのも、問題を解決するのも、自力でやるには
自身の哲学が不可欠なのです。

ノウハウは、ノウハウを活かせる土台があってはじめて効力を
発揮します。

ここ何年かの話は、これから話していくようなノウハウに
溺れないための話だったんだと思っておいてください。

ありがとうございました。

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