以前どこかで、僕には友達がほとんどいない、という話をしました。

具体的には、思いつく限りで3人。

これが今の僕が友達と呼ぶ人間の数です。

僕にとって彼らは大切な存在ではありますが、残念ながら僕には
彼らを助けることができません。

それはお金や知識の問題ではなく、僕と彼らの関係が友達だからです。

 

友達(親友を含む)関係というのは、一般に思われているほど
素晴らしい関係ではありません。

こんなことを言うと誰かに怒られてしまいそうですが、事実として
そうなんだから仕方がない。

例えば学生時代に友達と何をしていたかを思い出してみてください。

ゲームを借りたり、一緒にカラオケや飲み会で気晴らしをしたり、
恋バナをしたり、仕事の愚痴を言い合ったり、同じ趣味を楽しんだり、
傷ついた心を慰め合ったり、理由もなく群れたり、そんなことを
していたのではないでしょうか。

それらがすべて無駄だと言うつもりはありませんが、この例を見れば
友達という関係がどれだけ中身のない関係かは分かると思います。

もちろん僕も昔はどこにでもいるバカな学生でしたから、その頃は
中身のない関係だなんて微塵も思っていませんでした。

友達と遊ぶのは素直に楽しかったし、学生時代の思い出のほとんどは
彼らとの関わりの中で生まれたものです。

けれども、人間はある時期になると、明確に「成長を続ける人間」と
「成長をやめる人間」とに分かれます。

このことをわれわれは理解しなければなりません。

 

僕は決して「友達を捨てろ」と言っているワケでもなければ、
「友達なんてどうでもいい」と言っているワケでもありません。

友達を大切にしたければ、してもいいと思います。

僕が言っているのは、成長を続ける人間にとって、友達が減って
いくことは必然である、ということです。

だって考えてみて下さい。

あなたの周りに、どれだけあなたと同じぐらい勉強熱心な友達が
いますか?

そんな友達は1人いたら良い方だと思うんです。

大抵の友達は、みんな凡人としてダラダラ生活していると思います。

その状態のまま1年や2年もすれば、そういう怠惰な友達と必死に
勉強しているあなたの価値観や常識が合わなくなるのは当然です。

価値観や常識が合わなければ、まともな会話はできないし、
段々とこちらの話は友達に通じなくなっていきます。

あなたがレベルを下げて無理やり話を合わせることは可能ですが、
そこまでして友達という関係を維持することに、何の意味があるの
でしょうか?

片方が気を使わなければ保てないような関係は、もはや友達とは
呼べないのではないでしょうか?

こうして成長を続ける人間の友達は、必然的に消えていくのです。

冒頭に挙げた僕の3人の友達も、近いうちに僕の周りから消えて
いくと思います。

すでにその気配はかなり感じていますし、これはこれで仕方のない
ことです。

まったく寂しくないと言えばウソになりますが、そんな理由で僕が
成長をやめるワケにはいきません。

僕にできるのは、彼らが成長する人間に変わり、別の出会い方で
また友達になれるのを祈ることだけです。

 

友達という関係は、われわれが乗り越えるべき「過程」です。

その意味ではこの関係が重要であることには違いないのですが、
そこで歩みを止めてしまうと、それはただの慣れ合いになります。

実際、僕が学生の頃は完全に慣れ合っていました。

今考えてみれば、いつも同じメンバーで飯を食いに行き、
いつも同じメンバーでカラオケに行き、いつも同じメンバーで
いつも同じような話ばかりしていたと思います。

誰も新しいメンバーを増やそうとはしなかったし、そのメンバーで
新しいことをやろうなんてことも考えなかった。

そういう変化を拒む凝り固まった関係が続けば、そのグループは
退化していき、いずれみんな仲良く淘汰されることになります。

それが自然の摂理なのです。

友達を経ることは重要ですが、友達をだらだらと続けることは、
お互いにとって害にしかなりません。

そうならないためには、多少無理やりにでもわれわれは次の
ステップへ足を進めなければならないのです。

 

次のステップとは「仲間」という関係です。

仲間というのは「理想を共有し、理想に向かって共に歩む友達」と
解釈してもらえれば、そう遠くはありません。

要は、成長を続ける人間同士の友達関係、ということです。

友達と仲間の違いは、大きく分けて2つあります。

1つは、友達が共に堕落する関係だったのに対して、仲間は共に
成長する関係であるという点です。

お互いに叱咤激励し合いながら、理想の達成に向かって進み続ける。

それがまず1つ特徴として挙げられます。

そしてもう1つは、仲間には、仲間全員を先導していくリーダーが
存在するということです。

自分たちはどこへ向かうべきか。

自分たちは今何をするべきか。

そういったことを的確に判断し、仲間全員をまとめて引っ張っていく
リーダーを中心として仲間は集まります。

つまり、

1.成長し続ける人間であること

2.周りからリーダーとして認知されること

の2つを満たして仲間という関係を構築していくことが、われわれの
当面の目標だということです。

 

このメルマガを読んでいる時点で、1については恐らく問題ない
でしょう。

成長する気がなければ、こんなメルマガは読んでいないはず
ですから、その辺は何の心配もいりません。

しかし、難しいのは2の方です。

この「周りからリーダーとして認知されること」という条件を
満たすには、1とは別の能力が必要になります。

1は自分の能力を鍛えるだけでよかったのですが、2では1で
身につけた能力を他者にいかにして伝えるかが問われるワケです。

例えば僕のメルマガでは、これまでいろんな話題を取り上げて
きました。

人権、寄付、少子高齢化、ヘレニズム時代、国債、シリア内戦、
スーダン内戦、労働、禅、スピリチュアル、グローバル化、
量子力学、行動経済学、TPP、社会主義、アベノミクス・・・。

パッと思いつくだけで、これぐらいの幅で記事を書いてきた
ワケですが、僕はいつも同じことしか言っていません。

僕は自分の言いたいことを、これらのテーマを「通して」伝えて
きただけです。

僕がいつも言っているのは「哲学しろ」ということなのですが、
これをそのまま言ったところで、普通は伝わりません。

実際、僕のメルマガに「哲学しろ」としか書かれてなかったら
意味不明だし、読みたいとも思いませんよね?

その「哲学しろ」を僕が手を変え品を変え、あらゆる角度から
表現しているからこそ、僕が言いたいことがあなたに伝わる
ワケです。

この

「手を変え品を変え、あらゆる角度から表現する能力」

が2の条件を満たすのに必要とされる能力です。

これができなければ、相手には何も伝わらないと思ってもらって
いいと思います。

そして、多くの人はこれが出来ないから、自分の専門知識を
世界に活かすことができないのです。

 

じゃあどうすればその能力を鍛えることができるのか。

それは一言では説明し切れないのですが、やることは主に2つしか
ありません。

 

1.自分の専門外の知識を身につけること

2.自分の専門の知識と専門外の知識に共通項を見出すこと

 

これを訓練することです。

1の説明は不要だと思います。

とにかくいろんな知識を身につければいいだけの話です。

2の方は、本質を見つける、という感じでしょうか。

どんな分野にも、その内容を掘り下げていけば、必ず共通する
部分があります。

例えば僕は今、演劇や演出に関する本を読んでいるのですが、
そこに書かれていることは、すべて哲学するということです。

「生活の中で見える特徴に、どんな時も気づいて下さい。
大袈裟に認識する必要はありません。ただ気づくだけでいいのです。
歴史に気づきなさい。歴史の流れの中に自分が存在するのだと
意識しなさい。」

とか

「世界はあなたの目の前にある。それを、取り入れなさい。
これまで見たことのないようなものを見て下さい。そしてそれを
世界に投げ返しなさい。」

なんていうのは、まさしく僕がいつも話していることを別の角度から
言ってくれています。

これを読んで「ペスのメルマガと同じだ!」と思えるようになれば、
それは本質が見えていると思ってもらって間違いありません。

いきなり本質を探すのは難しいでしょうから、最初は表面的でも
いいので、それぞれに共通する部分を見つけてください。

こういう毎日の小さな積み重ねが、大きな力に繋がるのです。

 

この「手を変え品を変え、あらゆる角度から表現する能力」も実は
前回の追伸に書いた「前提を見抜く力」や「情報を組み合わせる力」を
別の角度から表現したものになります。

つまり「前提を見抜く力」や「情報を組み合わせる力」を身に
つけたければ、今言ったことを訓練すればいいということです。

新しい企画をやる前にこんなことを教えちゃって大丈夫なのかと
思うかもしれませんが、心配はいりません。

こんなのでネタが切れるようなら、とっくにメルマガなんて書けなく
なってますから。

というか、前回言いましたよね。

参加しなくてもいいから、とにかく自分を鍛えろ、って。

そのために僕はこういうことを話してるんです。

そりゃもちろん参加できるなら参加してほしいとは思ってますが、
みんなそれぞれ事情があるんだから仕方がないじゃないですか。

だったら、その事情を自分で解決できるようになってもらって、
次の機会に気持ち良く参加してもらうことの方が僕は大事だと
思うんです。

どうせ参加するなら、無理せず楽しく学んで欲しいしね。

 

なんだかよく分からない話になってしまいましたが、とにかく、
今回話した

1.成長し続ける人間であること
2.周りからリーダーとして認知されること
 (1)自分の専門外の知識を身につけること
 (2)自分の専門の知識と専門外の知識に共通項を見出すこと

を自分なりに実践していってください。

そうすれば、あなたの周りには向上心バリバリの素晴らしい仲間が
集まってきて、毎日がハッピーで将来の心配なんてする必要のない
環境が出来上がりますから(笑)

その道は険しいですが、自分のためにも、自分を必要とする人の
ためにも、がんばりましょう。

ありがとうございました。

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

ブログで公開しているのは全メルマガ記事の3分の1程度です。

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