ども、杉野です。

今僕の手元には『エクサスケールの衝撃』という分厚い本があります。

名前からは中身は想像できないと思いますが、この本にはスーパーコンピュータの性能の向上によって、約30年後の世界がどんなことになるのかが書かれています。

僕ら凡人は往々にして自分の見たいものしか見ていません。

それゆえ、その見たいものだけから想像した未来というのは、

  • 年金制度の崩壊
  • 日本は沈没する
  • お金(紙幣)がなくなる
  • 翻訳の精度が劇的に向上する
  • 自動運転が当たり前になる
  • 一家に一台ドローン
みたいな、非常にスケールの小さいものになりがちです。

それは確かにそうなるのかもしれないですが、そんなことは未来に起こりうることのほんの一部分であって、僕らが知っている範囲の未来でしかありません。

つまり、僕らが未来に対して抱く希望や絶望は実は「大したことじゃない」ということです。

なぜそう言えるのかは、ここからの話で分かります。

 

■スーパーコンピューターは何に使われているのか

まずスーパーコンピュータ(以下スパコン)と僕らの生活の関係について考えてみましょう。

僕らにとってスパコンから得られる最も身近な恩恵は天気予報だと思います。

スパコンの性能が上がるにつれて、予測できる天気の精度が上がり、天気予報が当たる確率も上がる。

これは分かりやすいですよね。

しかし、スパコンは別に天気だけを計算しているワケではありません。

もちろん天気や気候変動を計算して未来をシミュレーションすることはスパコンの重要な役割ではありますが、スパコンとは要は非常に高性能なコンピュータですから数字にできるものは何でも計算できるし、何でもシミュレーションできるんです。

スパコンが他に何に使われているかというと、遺伝子組み換え食品の開発や新薬の開発、原子炉の設計、太陽光パネルの設計、そして次世代スパコンの開発などです。

これらの開発や設計はスパコンの性能が上がっていけば、それだけスピードも早くなっていきます。

今まで新しい薬を作るのに5年10年かかっていたものが、スパコンの性能次第では数か月、下手をしたら数日で作れるようになる。

太陽光パネルだって、今は変換効率が46%程度のものが最高ですが、これが95%とか98%とかになれば、電気料金は劇的に安くなるワケです。

さて、ここからどういう未来が予測できるでしょうか?

 

■エクサスケールのインパクト

『エクサスケールの衝撃』のエクサスケールというのは、スパコンの性能を表しています。

メガ→ギガ→テラ→ペタ→エクサ

エクサはペタの千倍を表す単位です。

現在のスパコンの性能はペタスケール、つまり何ペタや何十ペタのデータを1秒間に処理できる性能を持っているワケですが、これが10年後にはエクサスケールになると予測されています。

実際、これまでのスパコンの性能は1年で2倍のペースで高まっています。

その計算でいくと、30年後にはエクサスケールかそれ以上のスパコンができるということです。

そうなると何が起こるのかというと、凄いことが起こります(笑)

さっきの例で考えてみましょう。

太陽光発電の発電効率を1%向上させるのに今のスパコンで3年かかっていたとします。

3年を約1000日とすると、10年後には同じことが1日でできることになります。

これ、エグイと思いませんか?これまで3年かかってた開発が10年後には1日でできちゃうんですよ?

もっと身近なところで考えてみましょうか。

恐らく10年後にはスマホを持つ人なんていなくなっていると思いますが、今のスマホの開発ペースが1年だったとして、それが10年後には数時間です。

数時間に1台、新機種が発表される。これだったら凄さが実感できるんじゃないでしょうか。

ここから論理的に(推論で)導ける未来はさらにエグイことになってきます。

 

■SF映画よりもSFな未来

まずエネルギーが全部タダになります。

太陽光発電の発電効率が上がるのはそのスタート地点のようなものでしかありません。

今世界では僕が勝手に人工太陽と呼んでいる核融合発電の開発が進んでいます。

太陽は水素やヘリウムの核融合反応によってあの莫大な熱を作り出しているワケですが、それと同じものを人が作ろうとしている。

これは国際規模で進められているもので、ぜんぜんニュースにはならないんだけども、恐ろしく重要な開発です。

これが完成すれば、もはやエネルギー問題はすべて解決すると言っていいでしょう。

仮にこの開発が進まなかったとしても、藻類のバイオマスエネルギーというのが裏で進んでいます。

これはこれで凄いことなので、興味があれば調べてみてください。

そんでもってエネルギーがタダになった次は食べ物がタダになります。

今既に工場内で生産(水耕栽培)されたサニーレタスなんかが売られ始めていますが、あれがすべての野菜に対応できるようなると考えてください。

ああやって作られた野菜に本当の意味での栄養があるのか否かはともかくとして、少なくとも飢え死にするような人はいなくなると思います。

いや、それどころか養殖や畜産の技術開発にもスパコンは使われるはずなので、かなり豪華で、かつ安全なものがタダで食べられるようになる。

こうなってくると僕らが働く意味もほとんどなくなってきます。

働く意味がなくなるということは、お金を稼ぐ意味もなくなるということです。

ここまで見ただけでもエネルギーと食べ物がタダになってるし、エネルギーと原料がタダになれば、工場生産されているものは基本的にタダになります。

そうなったら、本当にお金を稼ぐ必要がありません。

お金を稼ぐ必要がないんだから、お金のことでもめることはなくなるし、世界規模で見れば、国同士で争う意味もなくなるということです。

「何かを奪う」という発想が馬鹿らしくなる、と言えば分かるでしょうか。

既にあり余るほど持っているものを誰かから奪おうなんて思いませんよね?

最終的に人類は不老不死になるというのが究極の予測ですが、それはここまでの話と医療分野の発想を総合すれば、まったくもって不思議なことではないと思います。

他にも具体的に語りたいことはたくさんあるんだけども、とにかくこれが今から起こりうる現実的な未来だということです。

 

■映画『マトリクス』が現実に

この未来が幸せなのか不幸なのかは、未来になってみなければわかりません。

でも、今回話したことは結構すぐに起こりうることです。

30年なんてホントにすぐですからね。

30年後に不老不死は難しいと思いますが、100年もあればそういう未来は来ると思います。

『マトリクス』の世界がすぐそこまで来ているということです。

それを踏まえた上で今を生きるならば、本当に好きなことややりたいことをやらないともったいないと思います。

老後のためにお金を貯めておくとか、マジでもったいない。

好きでもない仕事を続けるのももったいないし、好きでもない人と関係を持ち続けるのももったいない。

だってあと30年しかないんですよ?

そのときまでに「自分らしさ」を徹底的に突き詰めておかないと、本当に生きる意味を見失うと思います。

何のため生きるのか。なぜ生きるのか。

この答えこそが人間を人間たらしめる唯一の希望になるのです(今でも本当はそうなんだけどね)。

もう未来のために今を生きるのはやめましょう。今のために今を生きましょう。それが究極の将来設計なのですから。

ありがとうございました。

 

ブログの記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

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