程度の差はあれ、どんな人も「自分を変えたい」と思って生きて
います。

もっと美しくなりたい、もっと賢くなりたいなど、こういうことを
望むのは、ごくごく普通のことです。

しかし現実を見れば明らかなように、この希望を叶えられる人は、
そう多くありません。

これには当然いろんな原因があるのですが、この記事で考えたいのは
自分の殻についてです。

「自分を変えたい」とは、今の自分という殻をやぶって、理想の自分に
なりたい、ということです。

今の自分はあまり賢くないと感じているからこそ、人はもっと賢く
なりたい(殻をやぶりたい)と望むワケですが、殻をやぶるからには
その殻が何かを知らないことには話になりません。

しかし、多くの人がここを見落としています。

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どこにガンがあるのかを知らずして、それを治療することはできません。

「この辺にガンがありそうなので、とりあえずお腹開いてみますね」
とか言っちゃう医者を、誰が信用できるでしょうか?

まともな医者なら、お腹を開く前にレントゲンやらCTやらを撮って
悪いところを確認するはずです。

けれども、多くの人はヤブ医者なのか何なのか知りませんが、
いきなりお腹をメスで開いちゃうのです。

本当は脳に腫瘍ができているのに、テキトーに胃や腸を切り刻んでいる。

これでは治るものも治らないに決まっています。

ガンを治療したい(自分を変えたい)と思うのは人の勝手ですが、
だったらまずはどこにガンがあるのか(自分のどこを変えるべきか)を
よくよく調べてからにしましょう。

一度お腹を開いたあとでは、再度治療に取り掛かるのに余計な時間が
かかってしまいますから。

 

どこが悪いのかを知るには、レントゲンを撮らなければなりません。

われわれにとってのレントゲンとは、他者です。

彼らは自分の知らない自分をよく知っています。

また彼ら自身が鏡の役目をはたしているため、彼らを見ることによって
自分の悪い部分を確認することもできます。

ただ、ほとんどの他者は技術不足で、ピンボケしたレントゲンしか
撮ることができないので、個人的には自分で確認する方がオススメです。

その方がよくも悪くも自分で責任を負えますから。

目を凝らして、あなたの周りの人間をよく観察してください。

彼らの性格や態度、言葉遣い、行動範囲、価値観、趣味などが、
大体あなたのそれと対応しているはずです。

仕事先などで欠点の気になる人がいるなら、その人をよく観察しましょう。

それがあなたの欠点である可能性は極めて高いです。

逆に、優しくしてくれる人が多かったり、才能に溢れる人が多いなら
あなたもそういう人間である可能性が高いと思ってください。

ただし、だからといってそこに留まることを勧めているワケでは
ありません。

それはあなたの現状ですから、あくまでその進路が間違っていない
ということを示しているだけです。

その調子のまま、進むのはやめないでください。

あなたが成長するほど、周りの人間も変わってきます。

周りが頑なに変わらない場合は、あなたが自分で自分に相応しい場所に
移動することもあるかもしれません。

いずれにせよ、あなたの目に映るすべてが、あなた自身だということを
心得ておきましょう。

 

どこが悪いかさえ分かってしまえば、治療するのはそう難しいことでは
ありません。

あなた自身のそれと向き合えばいいのです。

その際のポイントとして

「自分はどうあるべきか」

を悪い部分に照らし合わせるとスムーズにいきます。

これは「どうあるべきか」であって「どうなりたいか」ではない、
というところに注意してください。

われわれは「なりたい自分になる」のではなく「あるべき自分である」
ということを意識しなければならないのです。

われわれにとっての「あるべき自分」とは、当然、脱凡人であり、
ホンモノであり、リーダーです。

こういうとき、ホンモノだったらどう考え、どう行動するだろうか。

今の自分は凡人的だったんじゃないだろうか。

これを自分に問いかけることが、ガンを治療するということであり、
自分の殻をやぶるということなのです。

 

「自分を変える」というのは、凡人が思っている100億倍ぐらい
地道なことです。

今この瞬間に何を考え、何を見、何を聞き、何を感じているか。

それらすべてを意識的に変えることによってしか、自分は変わって
いきません。

走り込めば痩せる、勉強すれば賢くなる、肌の手入れをすれば
美しくなる。

そりゃそうでしょう。

しかし、それは「人間として」の理想とは、ほど遠いと言わざるを
えません。

どれだけ賢くても下品な人間はたくさんいます。

見た目は美しくても性格の悪い人間はいるし、細くてスマートでも
頼りない人間はいます。

さらに言えば、どんな上品な人間も下品な瞬間があったり、
ジャイアンが映画では急に良いやつになったりするワケです。

これらすべての面、すべての瞬間において自分を変えられなければ、
自分の人生は思い描いたようには進んでいきません。

 

自分を変えるとは、自分という「人間」を変えるということです。

それは決して見た目や思考力や体重を変えることではありません。

それを望むのは勝手ですが、それだけを自分を変えることだと
思いこまないでください。

今この瞬間に何を考えているか。

今何を考えることが、理想の自分として相応しいのか。

そういう細かいことを、可能なかぎりどの瞬間にも意識して
生活しましょう。

この恐ろしく地道な方法こそが、自分の殻をやぶるために、
凡人から脱するために、われわれが取り組むべきことなのです。

ありがとうございました。

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

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