ここまでの話でリサーチ能力、つまり観察力と分析力が
コミュニケーションにおいていかに重要かということは
分かってもらえたと思います。

ただリサーチがコミュニケーションにしか役立たないのか
というと、まったくそんなことはありません。

例えば未来を予測するというのもリサーチ能力の1つです。

いつだったか、僕は「日本の経済が潰れるのは時間の問題だ」
というようなことをメルマガで言ったことがあります。

あのときの僕は今日銀で起こっていることを観察・分析して
あの結論に至ったワケですが、あれも一種のリサーチです。

そこまでお堅い話じゃなくても、自動運転の自動車が
登場したことで今後バスやタクシーや鉄道などの業界が
衰退していくであろうことは誰にだって分かると思います。

これも立派な推論なんですよ。

これをいろんな場面に当てはめて緻密にやっていけば、
他の人には見えていない未来が見えてくるということです。

 

言うまでもないと思いますが、未来が予測できるということは
今後どういった問題が起こり、人々がどういう欲求や不安を
持つようになるのかが分かるようになるワケですから、
「今のうちに何を準備しておくべきか」も分かるようになります。

今ではもう有名になりすぎてしまったスタンフォード大学の
「20年後には今の仕事の半分はロボットがやるようになる」
という研究結果だけでも、何を準備しておくべきなのかは
ある程度分かりますよね?

より詳しいことを知ろうと思えばもっと緻密なリサーチが必要に
なってきますが、未来が分かれば「今」の自分がやってることの
正解・不正解が見えてくるワケです。

恋愛でも、そっち方面のリサーチ能力が堪能あれば
告白する前にOKがもらえるか否かは9割ぐらいの確率で
分かります。

恋愛のプロたちはみんな言ってますが、告白っていうのは
単なる確認なんですよ。

一か八かで告白するのはリサーチするという発想がない人、
ギャンブルで恋愛を捉えている人だけです。

就活で企業を選ぶときも、未来が予測できていれば
どういう業界や企業に未来があるかは分かります。

今であれば人工知能、ロボット、VR、脳科学、医療、微生物、
環境保護、宇宙開発、言語翻訳、素粒子物理学、遺伝子工学、
農業(食料)などに関わる業界が将来有望であることは
大体分かりますよね?

すなわちリサーチ能力というのは、あらゆる未来予測に役立つ、
われわれの人生を運任せのギャンブルにしないために欠かせない
能力なのです。

 

僕は以前「1を学んで10を知る力」みたいな話をしたことが
ありますが、その力の正体も実はリサーチ能力です。

前回の記事でロレックスの例を出しましたよね?

1を学んで1しか知れない人というのは、ロレックスを見て
「あ、ロレックスだ」もしくはもっと雑に「あ、腕時計だ」で
終わっちゃう人です。

そこから「ロレックスを身につけてるってことは・・・」
みたいな推論を働かせることなく、見たものを見たまま
受け入れて終わり。

彼らはロレックスという1つの情報からロレックスという
1つの学びしか得られておらず、「だから何なのか」という
更なる学びが得られていません。

僕が知るかぎり、つまらないブログをだらだら書たり、
ネタ不足で悩んだりする人は大体こういう人です。

逆に言えば、面白いブログを書いたりネタを量産したり
したければリサーチ能力を磨けということ。

書いてることが同じであっても、その人独自の視点(推論)が
そこにあればその記事は面白いものになります。

例えばこんな記事。

内容は何でもないスタバの話なのに、なんとも壮大な(?)
予測と表現で笑わせてくれます(笑)

アホらしいんだけど、それが面白い。

こういうことをできるようになるためにはリサーチ能力を磨く
必要があるのです。

 

当然ながら、笑わせたりドキッとさせたりするのにも
リサーチ能力を使います。

今ここで何を言ったら面白いか、何をしたらドキッとするか。

それはその場の空気を読まなければ分かりません。

その「空気を読む」っていうのがリサーチです。

ついでなので練習方法を少し話しておくと、笑わせる練習は
実践あるのみです。

常日頃からそのときその瞬間に何を言ったらウケるかを
考えておいて、タイミングが合ったときにそれを言ってみる。

最初はスベることも多いでしょうが、練習なんだから
仕方ありません。

ただ爆笑を狙う必要はなくて、良好な関係を築くだけなら
クスッと笑える程度で十分に効果はあります。

例えば「ウサギとか馬とか、動物が好きなんですよ」と
言ってきた相手に「食べる方じゃないよね?(笑)」と返す。

この程度でいいってことです。

 

ドキッとさせる練習は、パターンを崩す、っていうのを
意識してください。

よく言われるのはギャップってやつですね。

恐そうなのに優しい、貧弱そうなのにドS、ツンツンしてるのに
たまにデレる、みたいなのはすべてパターンを崩しています。

恐そうな人が恐いのは見たままそのままのパターンだし、
貧弱そうな人が弱々しいのもそのままのパターンです。

そのままっていうのは何も面白くないし驚きもありません。

そういう見た目やイメージから予測できない部分、
つまりパターンに当てはまらない部分を見せるからこそ
人はギャップを感じるし、ドキッとするのです。

これをするためには、自分が相手からどういう風に
見られているのかというのを把握しておく必要があります。

恐そうに見られているなら優しい部分を見せればいいし、
貧弱そうに見られているならドSな部分を見せればいい。

恋愛だと、最初は凄く好意を見せておいて急に冷たくする、
みたいなのはよくあるテクニックですよね。

笑いも驚きもいかにその場の空気を把握するかにかかっています。

この「空気」をひたすらリサーチすること。

笑いや驚きはそこから生まれるのです。

 

こうやっていろんなことが1つにまとまっていく感じって
面白くないですか?

モテるための能力と売るための能力、未来予測の能力、
学ぶための能力、笑わせる能力などがみんな同じだなんて
誰も考えないと思うんですよ、普通は。

でも元をたどっていけば実は同じだったっていう驚きの真実が
浮かびあがってくる。

こういうことが見えたときに僕は「学ぶって楽しいなー」と
心底思います。

これまではそれが「楽しいなー」で終わっていたワケですが、
今はちゃんと「役に立つ」というところまで昇華できました。

これが個人的にはめちゃくちゃ嬉しいんですよね。

だから余計に話したくなる。

次回は実用的というか、多分みんなが一番興味のある
内容になっていると思います。

何を話すかはナイショです(笑)

ではでは、また次回。

ありがとうございました。

 

追伸1:マンガにおけるリサーチ。

最近売れてるマンガの内容も、リサーチ能力を使った例が
たくさん出てきます。

『ハンター×ハンター』『進撃の巨人』『亜人』
『テラフォーマーズ』『キングダム』『奴隷区』
『友達ゲーム』などの面白さは、ある種の推理合戦を
敵と味方で行うところです。

『ハンター×ハンター』なんかはその辺が色濃いですよね。

知らない人には申し訳ないですが、キメラアント編の
王の城に攻め入る前辺りはもう推論ばっかりです。

あのマンガは全体的に推論がミソだけども。

当然ながら『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』は
完全にそれをメインテーマにしたものになっています。

あと伏線を張るというのは、読者の推論を誘発することでも
あります。

この伏線はこうなるんじゃないか、ああなるんじゃないか、
っていう風にみんな展開を予測しますよね?

それが面白さに繋がるワケですが、それも1つの推論であり、
実はわれわれは自分の気付かないところで推論を楽しんで
いるのです。

世界を「伏線」という視点で眺めてみてください。

そうすればもっと楽しい世界が見えてくると思いますよ。