いつからか、僕は具体的な夢や目標を持たなくなりました。

少し前は「村を作りたい」みたいなことも言っていましたが、
今はそれすらなくなり、夢や目標と呼べるようなものは
もはや何もありません。

ただ面白いのは、それと反比例するかのように僕の興味が
広がり続けているということです。

普通われわれは、具体的な夢や目標を持ち、それに向けて
仕事や勉強を頑張ることが素晴らしいことだと
思い込んでいますが、これは言い換えると、夢や目標に
関係無さそうなことは無価値・無駄だと見なしていることを
意味します。

例えばマンガ家になりたい人は、いろんなマンガを読んだり、
絵の技法や学んだり、先輩マンガ家のインタビューを真剣に
読んだりはすると思いますが、多分ヨガや錬金術や農業は
学ばないと思います。

なぜなら、それらは自分とは関係ない(ように見える)し、
そんなことを学んでも「無駄」だからです。

同じように、ダンサーになりたい人が電子工学やJAVA言語や
考古学を学ぶことは稀でしょうし、コピーライターに
なりたい人が、物理学や生物学や禅を学ぶことも稀でしょう。

こうして具体的な夢や目標を持っている人たちは、
夢や目標を「一直線に」叶えようとするワケです。

しかし、ダンサーがダンスを練習するなんてのは誰でも
思いつくことであり、誰でもやっていることだということを
彼らは忘れています。

誰でもやっていることをやってトップに立てるのは、
才能のあるヤツだけです。

当たり前ですが、みんなが同じことをやれば、それを一番
効率よくやれる才能のあるヤツが勝つに決まっています。

自分の才能に自信があるとか、勝ち負けはどうでもいいと
思っているなら別ですが、他の人とは一線を画した評価される
マンガ家やダンサーやコピーライターになりたいなら、
誰もがやるようなことを誰もがやるようにやっていては
話にならないのです。

 

さて、ここで少し考えてみましょう。

日本で15位の実力のあるダンサーと、日本で59位の
実力しかないけど、歌と面白いトークができて、
占いと脳科学にやたら詳しいダンサーだったら、
どっちが世間から評価されると思いますか?

日本で31位の実力のあるコピーライターと、
日本で101位の実力しかないけど、哲学とマンガと
昆虫と音楽にやたら詳しいコピーライターだったら、
どっちが面白がられるでしょう?

答えは言うまでもないと思います。

ダンスでトップに立ちたい人にとって、脳科学の知識は
はっきり言って無駄でしょう。

しかしダンスでトップに立つことが、その人にとって
必ずしも幸せだとは限りません。

そういう人は自分で勝手にそう決めつけてしまっていて、
自分が幸せになれる可能性を自分で排除してしまって
いるのです。

もしかしたら脳科学の知識によって新しい自分だけの
カテゴリーが生まれたかもしれないし、そこでは一番に
なれたかもしれないのに、その可能性をダンスに
固執することで、つまりダンス以外を無駄だと思うことで
無自覚に捨ててしまっているワケです。

夢や目標を持つことは悪いことではないですし、
それを目指すプロセス自体を楽しめているなら
何の文句もありませんが、「夢を叶えなきゃいけない」とか
「目標は達成しなきゃ意味がない」とか、そういう風に
固執してしまうぐらいなら、僕はない方がいいと思います。

 

僕が夢や目標を持たなくなったのは、自分で自分の可能性に
制限をかけるのをやめたからです。

僕が小説家になる可能性も、脳科学者になる可能性も、
ダンサーになる可能性も、プログラマーになる可能性も、
天文学者になる可能性も全部残しておきたい。

そう考えたら、夢や目標は邪魔になってしまったのです(笑)

別に目指すものを1つに絞る必要はないでしょ、って。

そんときの自分がなりたいと思ったものを目指して、
興味がなくなったらやめて他を目指して・・・みたいな
中途半端な生き方も、それはそれで可能性に溢れていて
魅力的だと思うんですよね。

僕は自分に才能があるなんて微塵も思わないし、
既存のカテゴリーで争って何かで一番になれる自信も
ありません。

だからいろんなことを勉強して、それらを組み合わせて
「僕だけのカテゴリー」を作って、そこで一番になれば
いいじゃないか、っていう発想で生きています。

多分99%の人は僕と同じで、既存のカテゴリーでは
一番になれない中途半端な人たちだと思います。

だったら。

中途半端を極めませんか?

マラソンとかダンスとか将棋とか、そんなの一本じゃ
勝てないんだから、それら全部を中途半端に極めて、
「マラソン・ダンス・将棋」っていう新しいカテゴリーを、
「あなた」っていうカテゴリーを作りましょうよ。

そこがわれわれ中途半端な人間に唯一残された楽園だと
思います。

 

無駄を避けるとは、中途半端を避けるということです。

じゃあ中途半端なヤツが無駄を避けたらどうなるでしょう?

この答えは自身でじっくり考えてみてください。

ありがとうございました。

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

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