今回は「何をすれば問題を具体的に把握できるのか」を
お話しします。

やることは至極単純です。

1.自分の理想を具体化する
2.自分の現状がその理想とどれぐらい離れているかを知る
3.理想と現実の隔たり(問題)が明確になる

たったこれだけ。

たったこれだけなんだけど、これがまた難しいんですよねー。

なぜ難しいのかは、この過程を何度も踏んできた人であれば
容易に分かると思います。

その辺のことは実際にやってみて、その問題を「必死に」
解決しようとしてみれば分かることですので、自分でやって
実感してみてください。

それではまずちょっとしたお話から始めます。

 

明日香「はぁーあ・・・」

友香「どうしたのよ、ため息なんかついて」

健太「なんか嫌なことでもあったのか?」

明日香「このタコワサ美味しいなー、って思って」

健太「そんなことかよ!」

友香「ホントに?なんか別のことで悩んでるんじゃないの?」

明日香「うーん、実はね、後輩が仕事をもたもたやってるのを
見てると、すぐにイライラして怒っちゃうんだよね・・・」

友香「わかるわかる!それ私もだよ!」

友香「前日に教えたことができてないとイラッてするし、
このクソガキ!って思うよ」

健太「クソガキは言い過ぎだろ」

明日香「そうそう、後輩は慣れてないんだから仕事が遅くて
当たり前なのに、つい自分を基準に考えちゃうっていうか、
後輩を見守ってあげられるほど心の余裕がないんだよね」

健太「心の余裕ねぇ・・・」

健太「でもそうやってちゃんと『今の自分には心の余裕がない』
ってことが分かってて、『心の余裕を持てるようになりたい』
ってことが分かってるなら問題は明確なんだから、
そういう方法を教えてくれる本とか読めばいいじゃん」

明日香「それもそうなんだけど、このことを自覚してから、
今まで何とも思わなかった先輩の私たちに対する言葉や行動が
よく目につくようになったんだよね」

明日香「先輩は私たちの気付かないところで凄いことをサラッと
やってたんだなー、って」

友香「あ、それ知ってる!妊娠すると街に妊婦さんが溢れる、
ってヤツだよね」

明日香「それそれ!」

明日香「今までぜんぜん何も見えてなかったんだなー、
って思うよ」

健太「実は俺もさぁ、上司がやたら政治に関心のある人で、
その話についていけなくて困ってるんだよね」

友香「そんなのガン無視すればいいじゃん」

健太「お前、完全に他人事だろ」

友香「てへっ、バレた?」

健太「てへっ、じゃねーよ」

健太「上司の話を無視できたら誰も苦労しねーっつうの」

明日香「健太の理想は『政治の話についていけること』なの?」

健太「うーん、まあ、そうかな」

明日香「でも『ついていける』ってどういうこと?」

健太「どういうことって、そのまんまだよ」

明日香「その上司と政治の話で会話が成り立つ、ってこと?」

健太「そうそう」

明日香「だったらその上司がよく見てる新聞とかホームページを
教えてもらって、それを見てればいいんじゃないの?」

健太「でもそれだと上辺だけになるだろ?」

友香「あんた今、会話が成り立てばいい、って言ったじゃない」

健太「そうなんだけどさぁ・・・それもなんか違うかなーって
思い始めたんだよ」

友香「じゃああんたはどうなりたいのよ」

健太「うーん・・・」

 

上記の話では、明日香の理想は「心の余裕がある」で、
現状は「心に余裕がない」ということが分かります。

この2つが分かれば解決すべき問題が「心の余裕を
いかにして手に入れるか」であることも分かりますね。

一方で、健太の理想は「政治の話についていける」で、
現状が「政治の話についていけない」でした。

ということは、問題は単純に「どうやったら政治の話に
ついていけるのか」になるワケですが、ここで気をつけるべきは
「どうやったら政治の話についていけるのか」という問い自体が
曖昧だということです。

そもそもどういう状態を「ついていける」と呼ぶのかを自分で
具体的に定義しておかないと、どこに向かって進めばいいのか
分かりません。

人に分かりやすく説明できるぐらい理解できていることを
「ついていける」と呼ぶのか、会話が普通に成り立つことを
「ついていける」と呼ぶのかでまったく問題が変わってくる
ワケです。

理想が前者であれば問題は「どうやったら政治の本質を
学べるのか」になるでしょうし、後者であれば
「どのメディアのどういう情報を見ておけば政治の話に
ついていけるのか」ということになるでしょう。

ここを明確にしないかぎり健太にはどういう情報が自分に
必要なのかが分からないワケですから、彼には何も
解決できないし、どんな素晴らしい記事を読んでも何も
吸収できない(何を吸収すべきか分からない)のです。

 

明日香のように問題が明確になると、みんなにはまったく
見えていないお宝を、自分だけが拾える快感や優越感、
そしてそれを拾うことによる成長が得られるようになります。

僕は最近コピーライティングをイチから復習してるんですが、
そのお陰でこれまで何とも思わなかったブログのタイトルや
ビジネス本のタイトルを、今では宝の地図を見るかのように
ワクワクしながら見られるようになりました。

もし僕が「どういう言葉を使うと人の心は動くのか」とか
「この言葉にはどういう心理学的要素が含まれているのか」
という具体的な問題を把握できていなかったら、
本のタイトルをなんとなく眺めるだけで終わっていたと思うし、
実際今まではそうなっていました。

面白いタイトルだなぁ、ぐらいは思ったかもしれませんが、
それで終わりです。

僕の成長には何もつながらない。

僕の記事を半年以上読み続けているにもかかわらず
生活がほとんど変わっていない人は、多分そういう
穴のあいたバケツで水をすくうような状態になっています。

そのときだけ、面白い記事だなぁ、がんばんなきゃなぁ、
凡人のままじゃダメだなぁ、って思って終わり。

バケツに穴があいている(問題が把握できていない)から、
読んだ記事から何もすくい上げることができないし、
仮にすくい上げた「つもり」でも、すぐにその穴から記事の
内容がジョボジョボと抜け落ちていってしまうのです。

 

今までこういう話をしなくちゃいけないことに気付けなかったのは
本当に申し訳ないと思います。

そのせいでどれだけの人を「学んだつもり」にさせていたのかと
思うと、僕の責任は重大です。

しかし、僕の10年越しのパラダイムがこの度ようやく
シフトしたので、ここからはもっと結果に繋がる話ができると
思います。

しつこいかもしれませんが、そのためにもまずはここで話した

1.自分の理想を具体化する
2.自分の現状がその理想とどれぐらい離れているかを知る
3.理想と現実の隔たり(問題)が明確になる

を実践して、自分の問題を具体的に把握してください。

そして考えたことはちゃんとノートに書き残しておいてください。

ここは絶対にサボっちゃダメですよ。

次回は「もう凡人のままでいいや・・・」と思うほど絶望的な
話になるかもしれません。

覚悟しておいてくださいね。

ありがとうございました。

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

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