何がキッカケだったかは忘れましたが、ここ2,3年で僕は
よくメモをとるようになりました。

本を読んでいるとき、電車に乗っているとき、買い物しているとき、
寝る前に考え事をしているときなど、そのタイミングは様々です。

僕がメモしたいと思ったことは、客観的に見てしょーもないことで
あっても、ノートや携帯のメモ帳に随時メモされます。

例えば「なぜセミはすぐ死ぬのか」とか(笑)

素朴に考えてみると謎じゃないですか?

何年もの歳月をほぼ動かない幼虫の状態のまま地中ですごして、
地上に出たと思ったら交尾だけ済ませて、2週間から1ヶ月程度で
死んでしまう。

あぁ、なんてはかない人生(セミ生?)なんだ、セミよ。

僕なんかはそう思ってしまうワケです(笑)

いや、当然その辺は人知の及ばないことなんだと思いますが、
生や死について考えるちょっとしたキッカケにはなりますよね。

生きるってなんだろう、死ぬってなんだろう、って。

メモとは、そういうキッカケを見逃さないためにするものだと
思うのです。

 

われわれがメモをとるのは、それを

「忘れてはいけない」

と思うからです。

頭では多分覚えていられないだろうから、メモに残しておこう。

僕が考えるかぎり、メモをとる理由はそれしかないと思います。

では、われわれはどういうときに、それを忘れてはいけないと
思うのでしょうか?

こんなのは当たり前の話ですが、それが自分にとって重要であると
思ったとき、ですね。

テストに出るから重要だと思うのかもしれないし、新しい企画に
使えるから重要だと思うのかもしれない。

背景は人それぞれですが、誰もがみんなそれを重要だと思うからこそ
忘れてはいけないと思うワケです。

さらに続けます。

では、われわれはどういうときに、それを重要だと思うのでしょう?

これは僕の感覚で答えますが、それが自分の興味や関心と合致し、
なおかつ、役に立つと思ったとき、です。

例えば僕が「なぜセミはすぐ死ぬのか」というメモをとったのは、
そのときの僕が昆虫に興味を持っていて、その問いが自分の知識を
広げてくれると思ったからです。

当たり前ですが、さすがに僕も興味のないことまでメモしたりは
しませんし、興味があってもメモをとるほどでないことはたくさん
あります。

いくらセミに興味があっても、セミの足の本数とか、セミの鳴き声の
違いとか、そういう情報は今の僕にはどうでもいいワケです。

つまり、われわれがメモをとるのは、

そのことに関して興味や関心があり、なおかつ、それが自分の役に
立つと思うことによって、忘れないでおこうと思うためである

ということです。

 

さて、今の話をざっくりまとめると

1.興味や関心がある
2.役に立つと思う
3.忘れないでおこうと思う

という3つの条件がそろって、はじめて「メモをとる」という
行為が行われることが分かります。

人間というのは本当に怠惰な生き物で、役に立つと思ったことすら
メモしないことが往々にしてあるワケです。

それは多くの人が読書の際にメモをとらないことからも明らかだと
思います。

本の内容に興味があって、ちゃんと真剣に読み、すごく役に立つと
思った。

でも、メモはしないんですよ、不思議ですね(笑)

いや、もちろんメモをとっている人も一部いますが、多分ほとんどは
メモをとっていないと思います。

これ、なんでか分かりますか?

お教えしましょう。

ズバリ、忘れても大したことはないと思っているからです。

もっとキツく言えば、世の中をなめてるからです(苦笑)

忘れない方がいいとは思うけども、忘れたところで問題はないだろう。

彼らはそう考えています。

だから逆に忘れたら問題のあること、例えば仕事の手順なんかは
みんな嫌でもメモをとりますよね。

つまり、メモをとらないのは、彼らにとってそれが仕事の手順より
価値がないからだ、ということです。

「いやいや、決してそんなことは・・・」と言い訳をする人も
たくさんいるでしょうが、その行動と態度が何よりもの証拠です。

以前にも話したと思います。

言葉よりも行動や態度の方が信用に値する、と。

まさしくメモをとる行為は、端的にではありますが、その点を非常に
よく表しているのです。

(会話中に関しては、その限りではないですけどね)

本当に気持ちがあるなら、行動と態度で示しましょう。

それが学ばせてもらう側の誠意ってもんだと思いますよ。

 

閑話休題。

 

メモをとることは、それ自体に大きな意味があります。

先程の条件を思い出してください。

われわれがメモをとるには

1.興味や関心がある
2.役に立つと思う
3.忘れないでおこうと思う

という3つの条件が揃わなければならないと言いましたね。

これは言い換えれば、メモをとっている時点で、われわれは
この3つの条件を満たしている、ということです。

だとすると、メモをとっているときのわれわれは

1.世界と積極的に関わろうとしている
2.世界から価値をピックアップできている
3.世界に対して誠実かつ謙虚である

という状態だと言えます。

これこそが脱凡人としてあるべき態度だと僕は思うのです。

この態度を維持すればするほど、われわれの成長は加速します。

なぜなら、その分だけ世界からより多くの価値をピックアップし、
世界との関係を謙虚かつ誠実に深めていくことができるからです。

凡人が気付かないことに気付き、知らないことを知り、そして
見つけられないチャンスを見つけることができる。

メモをとるという、たったそれだけの行為が、これだけのことを
可能にするのです。

これを大袈裟だと思ったとすれば、その人はまだ「自発的に」
メモをとったことがないのだと思います。

他人から「ここが重要です」と言われたことをメモするのではなく、
自分で「お、これは重要だ」と思ったことをメモする。

それをたくさん続けていれば、今言ったことの意味は実感できます。

もちろんたくさんメモをとり続けるためには、たくさんのことに
興味や関心を持って、たくさんのことから価値をピックアップし
続けなければなりません。

なんでもかんでもメモすればいい、というものではないですからね。

つまり、メモをとることは、シンプルなことではありますが、
決して簡単なことではないのです。

だからこそ、そのメモには大きな価値があるのです。

 

さてさて。

最後に僕のメモを紹介して終わることにしましょう。

普段僕がメモをとっている内容は、

1.心に響いた言葉
2.意味の分からない単語
3.疑問に思ったこと

という3つに分類できます。

1は名言や格言や文章の抜き出しなどです。

「すげぇ」と思ったことは、何でもメモします。

特にこだわりはありません。

2はそのままです。

意味の分からない単語、例えばメチル化とか逆浸透膜とか
そういうのをメモしておいて、後から気が向いたときに
調べます。

ここには人名や商品名、会社名、歴史的事実なども含まれます。

3もそのままですね。

「なぜセミはすぐ死ぬのか」は、この項目に入ります。

個人的に一番重要だと思うのは、この3です。

これをメモしている人は滅多にいないと思いますが、素朴な疑問を
メモしておくことの効果は絶大です。

なぜ絶大なのかは、やれば分かります。

やる気があるなら、つべこべ言わずにとにかくやりましょう(笑)

ちなみに、メモをとるときのコツは

「気になったことは、とりあえず書いておく」

です。

重要か重要でないかは後で判断する。

それを意識してください。

重要だと感じたことをメモすべきなのに、重要か重要でないかは
あとで決めろ、というのは矛盾に感じるかもしれません。

しかし、それは細かく文脈をみていけば、矛盾でないことは
分かると思います。

文章を読む練習だと思って、そこは自分で考えましょう(笑)

こんな感じでしょうかね。

よかったら参考にして下さいませ。

 

たかがメモ、されどメモ。

侮ってはいけませんよ。

ありがとうございました。

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

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