ついカッとなって殺してしまった。

巷のニュースではよくこの手の事件が取り上げられます。

車のことで口論になって・・・。

肩がぶつかって・・・。

別れ話がこじれて・・・。

このようにほんの些細なことが殺人事件にまで発展することは
珍しくないワケですが、不思議なことに、この逆のことは滅多に
起こりません。

逆とは例えば、ハンカチを拾ってもらったこと(些細なこと)が
発展して一緒の家に住むほど仲良くなるとか、電車で席を
譲ってもらったことが発展してお礼のプレゼントをもらったとか、
そういったことです。

サラッと読めば当たり前のように思うかもしれませんが、
よくよく考えると不思議じゃないでしょうか。

ただ肩がぶつかっただけで怒りの感情は相手を殺すほどに
激化するのに、どうして感謝や喜びの感情は激化しないの
でしょう?

仮に激化しやすい感情と激化しにくい感情があるとすれば、
それは一体どのようなメカニズムによって生まれるもの
なのでしょう?

以下そんな素朴なことを真剣に考えてみたいと思います。

 

多くの人は自分の日常に対して満足よりも不満をたくさん
感じています。

会社では、もっと給料を上げてほしい、残業を減らしてほしい、
昼寝の時間がほしい、クールビズにしてほしいなどの不満があり、
家に帰っても、お風呂を先にわかしておいてほしい、スーパーの
お惣菜ではなく手料理を作ってほしい、愚痴を聞いてほしい、
子育てに協力してほしいなどの不満があります。

満足はそれが習慣化されるにつれて感じ難くなっていく一方、
不満は習慣化されるとむしろ敏感になる傾向があることは
ご自身の体験からなんとなく分かるのではないでしょうか。

給料が上がった満足感は半年も続けばいい方で、その給料に
慣れてしまえば有り難さはなくなります。

しかし給料が上がらない不満は、それが長く続けば続くほど
増幅され、ストレスになり、やがてストライキや辞職などの形で
噴火するワケです。

われわれが何かに怒るときというのは大よそ「相手がこちらの
思うようにしてくれない」という不満(傲慢さ)が原因です。

肩がぶつかったから謝ってほしいのに謝ってくれない。

付き合い続けてほしいのに言い分を聞き入れてくれない。

その相手に対する不満が怒りを引き起こすワケです。

だとすると、怒りやすい人とは、相手に多くのことを求めていて、
相手に多くの不満を感じている人だと言えます。

それは言い換えれば、自分のことを棚に上げてすべての責任は
相手にあると思っている人です。

もうお分かりでしょう。

つまり凡人であればあるほど怒りやすく、カッとなりやすい
傾向にあるということなのです。

 

先程も言ったように、一時的にはどれだけ喜ばしいことであれ、
満足感というのは日に日に薄れていきます。

今年のボーナスが10倍になったとしても、来年の同じ時期には
より大きな満足感を求めるようになっている。

満足とはそういう性質のものですから、満足で得た喜びや感謝の
感情は長続きしません。

このことだけでも、喜びや感謝が激化しにくいことは分かると
思います。

人の感情というのは不合理にできていて、満足にはすぐに
慣れてしまうのに、不満にはなかなか慣れないのです。

じゃあ喜びや感謝の感情は何でもかんでもすぐに消えて
しまうのかというと、そうでもないんですよね、これが。

「充実」による喜びや感謝はずっと、場合によっては
一生続きます。

充実は満足と違って慣れることがありません。

なぜなら充実は継続することによって得られるものだからです。

充実した学生生活、充実したクラブ活動、充実した田舎暮らし、
充実した毎日などなど、充実という言葉はそれを継続している
時間に対して使われます。

要するに、喜びや感謝の感情を保ち続けることそれ自体が、
充実の定義になっているワケです。

自分にとっての充実した生活を想像してみてください。

体が健康で、周りの人も楽しく暮らしていて、みんな仲が良く、
やりたい仕事が好きなだけできて、自分がやりたいことを
やることによって他の人にも喜んでもらえる。

こういった生活から得られる喜びや感謝は、日を増すごとに
積み重なり、周りにもどんどん大きく広がっていきます。

すると、周りはこちらの思うように協力的に動いてくれる
ようになり、それに伴って自分の不満もなくなっていくのです。

 

ここで分かってほしいのは怒りっぽい人ほど、つまり
凡人であるほど充実していない、つまらない生活を
おくることになるということです。

彼らは不満にばかり敏感になっているため、ほんの些細な、
しかし素晴らしい日常の出来事に気付くことができません。

彼らにとって世界はストレスだらけで、飲み会やカラオケや
映画や遊園地にお金を払わなければストレスを解消することも
ままならないワケです。

そう考えると、彼らが可哀想に見えてこないでしょうか。

些細なことでいつもイライラして、大声でわめき散らして、
それで一体何が得られるのでしょう?

百歩譲ってそれで気分がスッキリするならいいですが、
怒りの感情はどれだけ激化してもスッキリはしません。

それどころか、冒頭で話したように背負わなくてもいい
無駄な罪まで背負ってしまうことにもなり得るワケですから、
いいことなんて何もないのです。

だったら。

そんな人間からは早く脱しませんか。

満足を求めるのではなく、充実を求めませんか。

そうすれば僕らの人生は勝手に輝いていくのですから。

 

人生の99%はほんの些細なことで成り立っています。

あなたが今こうして無事に僕のメルマガを読めることだって
ほんの些細なことだし、ご飯を食べること、靴を履くこと、
お風呂に入ることもほんの些細なことです。

その1つ1つを充実させることでしか人生は変わっていきません。

ほんの些細なことでイラッとするのか、ニコッとするのか。

そのことを常に意識して生活してください。

しょーもないことで怒っちゃダメですよ。

ありがとうございました。

 

 

※この記事はメルマガ『脱凡人のすすめ中級』からの転載です。

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