最近僕は周りの人からよく

「なんでそんなに継続できるんですか?」

と聞かれます。

僕は何も意識せずにただ好きなことをやってるだけなんですが、
その長さ(?)が普通の人とはちょっと違うようです。

とは言っても、もちろん僕だって3日坊主的なことは
沢山あります。

ゲーデル関係の本は読んで3秒で諦めたし(笑)
言語学の勉強も2日ぐらいで挫折しました。

「んんー、意味分からん」って。

ただ、続くものは結構長く続いているものも多く、
それが他の人から見たときに「よく続くなぁ」
という風に見えるのかなー、と。

例えば哲学。

かれこれハマり出して3年ぐらい経ちますが
未だに飽きずにずーっと続けてます。

例えば勉強(哲学と勉強は区別しときます)。

これも好きになってから飽きることなく続けてて
最近では宇宙論とか細胞学にも手を出す始末。

飽きるどころか加速してます。

例えば筋トレ。

かれこれ筋トレも1年ぐらい続けてますが、
全然やめたくならないし、むしろやらないと
不安になる状態です。

例えば体型維持(ダイエット?)。

高校時代から全然体型は変わってないし、
変わらないようにするための努力(?)も
サボったことはありません。

でも、ここで間違って欲しくないのは、

【僕は決して努力家ではない】

ってことです。

こうやって書くと謙遜だと思うかもしれませんが、
これは謙遜でも何でもありません。

マジです。

僕はいつでも気の向くままに動いてるだけなんで。

「じゃあどれも好きだから続けられるんでしょ?」

というのも少し違います。

だって体型維持は別に好きでやってるワケじゃないですから。

いくら食っても太らないなら僕は多分食い続けます(笑)

だったらどうして僕はいろんなことを自然に継続できるのか。

それは

【やらないと不安だから】

です。

さて、ここで少し心理学の話にお付き合い下さい。

人間はどういうときに行動するのか。

この答えは既に出ていて、人間は【苦痛を減らすため】か
【快楽を増やすため】という理由でしか行動しません。

これは行動心理学の最も基本となる考えで、
実際僕らはそうやって毎日を過ごしてます。

歯を磨いたり学校に行ったりパンを食べたりするのも、
全部【苦痛を減らす】か【快楽を増やす】のいずれかの
目的のために行っていることなんですね。

歯を磨くのは虫歯という苦痛を避けるため。

学校に行くのは「友達に会える」という快楽を増やし、
「勉強が遅れる」という苦痛を減らすため。

パンを食べるのは空腹という苦痛を避けるため。

全部こうやって説明できるワケです。

またこれとは別に、ダニエル・カーネマンという
ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者がいるんですが、
彼が発見したことに

【人間は得る利益よりも、失うリスクの方を重く捉える】

というものがあります。

これは例えば、

「100万円が50%の確率で手に入るクジ」
「50万円が100%手に入るクジ」

の2択があったとすると、どちらも期待値は同じなのに
ほとんどの人は後者の確実に50万円得られる方を選ぶ
というもの。

「成功者は成功を望み、凡人は失敗を怖れる」

っていうどっかの格言にも似てます。

つまり、ほとんどの人は「何かを得ること」よりも
「何かを失うこと」をより重大だと感じている、
ということを彼は発見したのです。

じゃあこれらの心理学的知識を踏まえて話を戻します。

僕はなぜいろんなことを継続できるのか。

それは

一度得たものを失いたくないから
(失うことが不安だから)

なのです。

哲学が継続できるのは、哲学によって得たものを
哲学をやめることによって失いたくないからです。

勉強が継続できるのは、勉強によって得たものを
勉強をやめることによって失いたくないからです。

筋トレが継続できるのは、筋トレによって得た筋肉を
筋トレをやめることによって失いたくないからです。

体型維持が継続できるのは、体型維持によって
着れるようになっている服が着れなくなるのが
イヤだからです。

そして何より、失うことへの不安を常に【敏感】に
感じ取っているから途中でサボったりしない、いや、
サボったりできないのです。

まとめると、継続に必要な条件は2つしかありません。


1.何かを得るまで続ける
2.得たものを失う不安に対して敏感になる


これだけです。

言葉にすれば非常にシンプル。

にも関わらず「継続は難しい」と世間でよく言われるのは、
みんな2の能力が圧倒的に乏しいからだと思います。

いくらダイエットが難しいって言ったって
1キロ痩せるぐらいなら誰でもできるワケですよ、
実際のところは。

でも、その1キロを失う苦痛よりも、
食べたいものを食べる快楽の方が大幅に
上回ってしまうために継続ができない。

これは1キロという数字が【失うことの不安】を
引き起こすには小さ過ぎることもありますが、
何より1キロ痩せるために使った自分の労力に対して
感覚が鈍過ぎるんです。

だから平気で自分の努力(結果)を裏切れる。

つまり

自分が衰え弱る姿をまるで他人事かのように眺めている

ってことです。

せっかく痩せたのにそれを元に戻してしまうということは、
痩せる努力をした自分を裏切り、太っていく自分を自分のことでは
ないかのように眺めていられる、ということですから。

シュライエルマッハーという哲学者が

唾棄すべきは、あたかも他人が他人を眺めているような風に、
自分自身を眺めている人である

という言葉を残してますが、僕もこの言葉には同感です。

みんなもっと自分に敏感になろうよ、と。

自分の変化を、自分の衰弱を感じようよ、と。

ホントにそう思います。

「継続できない」「三日坊主だ」と嘆いているなら
自分で自分を裏切ることに慣れてしまっていないか、
確認してみてください。

案外、継続できない原因はそこかもしれませんよ。

ではでは。

追伸1

念のために書いておきますが、今回書いたことは
「継続」という事象の1つの側面であって、
僕の書いたことが全てというワケではありません。

前々から書いているように、物事には2つ以上の側面が
必ずありますから、安易に僕の言うことだけを
鵜呑みにしないように気をつけて下さい。

情報はよく噛んでから飲み込むこと。

これは鉄則です。

追伸2

今回は「好きこそものの上手なれ」的なことは
敢えて書きませんでした。

なぜなら、そんなことは今更僕が書くまでもなく
誰もが書いたり言ってたりしているから。

ただ、これは「好きこそものの上手なれ」的なことが
間違いだと言っているワケではなく、そういった
偏った見方しかできないのが危ないよ、と言いたかったんですね。

最初は難しいかもしれませんが、徐々にでいいので
物事を違う角度から見る癖をつけて下さいませ。

理解を深める、っていうのはそーゆーことなのです。